ホテルの部屋(97)NIKI・CLUB&SPA (二期倶楽部)

ホテルの部屋(97)NIKI・CLUB&SPA (二期倶楽部) 春夏秋冬、いつ訪れてもホテルゲストを魅了する理想のリゾートホテル

住所:〒325-0303??栃木県那須郡那須町高久乙道下2301 TEL 0287-78-2215
(評価)☆☆☆☆☆
(コメント)
那須特有の大自然のなかに4万2000坪の広大な敷地を持つ 二期倶楽部 。 このリゾートホテルを企画し、経営の最高責任者として常にリ ゾートの進化論を謳いあげる北山ひとみ女史の思想で作られたホテルとのこと。那須高原にある自然との融合をテーマにデザインされた、森のリゾートホテル。かねてから宿泊の機会を待っていてやっと実現しました。
場所は、東北自動車道 那須インターより車で15分(約10km)東北新幹線「那須塩原」駅より車で30分(約20km)東北本線「黒磯」駅より車で20分(約15km)
今回は新幹線を使用して、午後15:00にチェックインしました。東北新幹線・那須塩原駅を降り立つと気持ち良い高原の風が優しく頬にあたる。この感触こそがリゾートホテルへのプレリュード。ジェントルなコンシェルジュのお迎えで送迎の車に誘われる。ほぼ平坦な道路から幾らか傾斜のある道路に差し掛かる頃、 二期倶楽部 のエントランスに到着。レセプションは、穏やかな石の大地に浮かぶMOORLAND(ムアランド:荒野)のイメージ。苔むしたグリーンやヒース、自然の植物のモザイクをテーマにデザインされています。レセプション前に広がるイーストラウンジは、大きな暖炉がある心地よいラウンジスペースです。チェックインは、椅子に腰掛けてゆったりと。ハーブティーを味わいながらのチェックインでした。
今回の旅の目的は春風の中でテニスとspaライフを楽しむこと。さらに贅沢三昧として趣向を凝らしたディナーと洗練された人気の朝食を戴くこと。一度訪問すると必ずリピーターになるというホテル。大半がリピーターということもあるのだが、す べてホテルゲストへのアプローチはお名前で呼ぶという周到さ。これは見事なリゾートシーン。まるで欧米の高級リゾートのような洗練されたホスピタリティの 世界である。
今回の泊まりは本館の和洋室。2名で4万~5万8000円のぐるりと水に囲まれた和の空間。現代的に設けられた茶室からは、障子越しに水面にきらめく森の 表情を楽しめる。木の香りのお風呂は至福のリゾートシーンの象徴。風呂に浮かぶ柚子が独特の香りとともに安らぎを伝えてくれる。上質のリネン、シーツは柔 らかな安眠に誘ってくれる。
ガーデンレストランの料理のコンセプトは名称のように自家菜園や地元那須高原 栃木で採れる無農薬野菜を中心に、より安全安心な食材を中心に心と身体に優しい新鮮さと温もりのあるヘルシーな美味しさと健康の融合した「スパ・キュイジーヌ」コンラン&パートナーズデザインの光溢れるカジュアルな雰囲気の中でロティスリー備長炭グリヤードや鉄板バーベキュー、新鮮な肉類と魚貝やオリジナルのパ スタリゾットも提供するコンテンポラリーなインターナショナル・キュイジーヌが味わえます。太陽と海の境界となるSHORELINE(海岸線)をイメージしてデザインされたスパ。オリジナルカクテルオイルを使ったアロマトリートメントルーム。があります。スパは鉄分を多く含んだ源泉の露天風呂は疲労回復に最適の泉質。 壮大な森を目の前にした露天風呂をはじめ、サウナもある。スパの後は、リラクゼーションルームで各種取り揃えたミネラルウォーターとともに、ゆったりと したひと時を過ごせます。 森林浴とともに、身も心も緩やかに解き放つスパでした。
本館の屋内の大浴場(といっても家族風呂程度)は落ち着いた雰囲気の作りでしたが、深夜ひとりで入るにはやや気味悪いお風呂でした。せめて二人ぐらいで行ったほうがいいのでは・・・
キッチンガーデン施設内のレストランに採りたての新鮮な食材を供給しているのは、施設内に広がるキッチンガーデン。ハウス内には古き良き日本の田舎を思わせる囲炉裏を模した憩いのスペースも設けられています。
その他施設
テニスコート、露天風呂、石舞台、ホール(本館)、二期ブティッ
ク(本館)
大浴場
■大浴場の数:2
■営業時間:---
■温泉:なし
■かけ流し:なし
■にごり湯:なし
■補足事項: 加温 加水
営業時間 6:00~11:00・15:00~25:00
露天風呂
■露天風呂の数:2
■営業時間:---
■温泉:あり
■かけ流し:あり
■にごり湯:あり
■補足事項: 加温 加水
営業時間 6:00~11:00・15:00~25:00
温泉の泉質・効能
■温泉の泉質: ナトリウム塩化物泉
■温泉の効能: 筋肉痛、神経痛、疲労回復など
翌朝、目的である「伝説の 二期倶楽部 の朝食」にトライ! 営業時間が午前8時からなので、少し早めに部屋を出て散歩に。昨夜のワインで火照った肌に外気が気持ち良い。30分ほどの散歩を終えて本館のダイニング「ラ・ブリーズ」へ。
まずは各種ジュースと牛乳が入ったジュースバーが目に飛び込んでくる。宇和島・川村農園のみかんジュース、米沢果樹園のりんごジュース、那須高原の絞り立 ての豆乳やジョセフィンファームの牛乳などなど。このあとは瑞々しい野菜プレートが供される。各種のドレッシングに塩と金山寺味噌というチョイスも。さて、ここからが待望の「朝げのにき菜重」。那須高原の旬野菜の煮物と各種おひたし、焼き魚、大森さんが作った御用邸献上の原木椎茸、滋養卵“純”を使っ た各種の卵料理、大土町の豆乳で作った自家製豆腐、こだわりの南高梅の蜂蜜風味、低温熟成梅干しなど、まさにフルコースのメニューが並ぶ。さらにさらに前日にオーナーにリクエストしておいたオートミールも、ちゃんと時間通りに供された(別棟にある別のレストランで料理して戴いた)。このオートミールがまた秀逸なもの。ヨーロッパの名門ホテルのその味にひけをとらないほど。どうだろう、都会の忙しい毎日の朝食ではせいぜい20分程度が限界である。今回の朝食タイムは優に1時間を超えている。それほど豊かで、充実したメニュー であるということ。これだけインパクトのある朝食は、恐らく日本国内で10カ所あるかどうか。ガイドにとっては“奇跡の朝食”と言っても大袈裟でないほどのインパクトである。
二期倶楽部 は 進化するリゾートホテルである。1986年、栃木県那須山麓、横沢の地に僅か6室のオーベルジュとして誕生。その後、1997年、空間デザイナーの杉本貴 志氏を起用、渓流沿いに別館を増設(12室)。さらに2003年、テレンス・コンラン卿率いるコンラン&パートナーズ社により24室からなる「NIKI・CLUB&SPA(東館)をオープン。さらに2007年、20周年記念事業として敷地内に野外劇場「かがみ」を完成。続いて庭内にゲストハウス「観季館」、続いて長期滞在体験型宿泊施設「アート・ビオトープ那須」のプロデュースとその運営をしている。日本国内のリゾートは数あれど、これだけ明確なリゾートコンセプトを具現化してきたリゾートホテルは稀有である。春夏秋冬、いつ訪れてもホテルゲストを魅了する理想のリゾートホテルと言えるだろう。
スポンサーサイト