
ホテルの部屋(57)シャングリ・ラ ホテル東京 お姫様気分を醸し出すシンガポールからの最新ホテル通称シャンデリアなホテル

住所:東京都千代田区丸の内1-8-3 TEL:03-6739-7888
評価:☆☆☆☆1/2☆
(コメント)
2009年3月2日にオープンし、遂にその全貌が明らかとなった『シャングリ・ラ ホテル 東京』。シンガポール発、日本初上陸のラグジュアリーブランドが選んだ場所は、東京駅に隣接し、皇居や大手町、日本橋にも程近い37階建ての複合ビル『丸の内トラストタワー本館』でした。
今回遅まきながら、最新式ホテルの実態を体験すべくネットで予約して、デラックスルームに¥50,000で宿泊することとなりました。
昼の眺望、夜の夜景、どちらも楽しみな客室は全202室。50平方メートルの『デラックス ルーム』『デラックス ベイビュー』が大半を占めます。インテリアはぬくもりがありながら、シンプルな色使いの落ち着いた雰囲気。部屋のアメニティは全て『ロクシタン』です。そして細かいことですが、無料で利用できるお茶、普通はティーバッグというホテルが多い中、シャングリ・ラではなんと、缶入りの茶葉が5種類もリッチに備え付け!! そんなところにまでゴージャス感が漂っていました。
ホテルは丸の内トラストタワーの27階から37階に位置します。まずは28階のフロントデスクに向かうわけですが、1階のエントランスにも、28階のエレベーターホールにも、そしてフロント前、景色を眺めながら軽食を楽しめる『ザ ロビーラウンジ』にもキラキラと輝いているではありませんか……シャンデリアが!! 『シャングリ・ラ ホテル東京』内にはなんと50以上ものシャンデリアが設置されていて、そのうちの20は特別にデザインされたもの。まさに「シャンデリアホテル」と言っても過言ではありません。
さらにホテルがオープンした都市・東京へのオマージュとして、東京都のシンボルである銀杏の葉をデザインしたピースが、様々なシャンデリアの中に使われているのです。たとえばエントランスのシャンデリアは、「気持ちよく晴れた夏の日、風にそよぐ銀杏の葉」をイメージ。そして『ザ ロビーラウンジ』のバーカウンターの上で輝くシャンデリアには、400ピース以上の銀杏の葉のモチーフが使われ、優雅な空間を演出しています。他にも27階から29階をつなぐ螺旋階段には10mものシャンデリアが吊るされ、その華やかさは圧巻。ホテル内の様々な空間から顔を覗かせるシャンデリアの豪華さに、うっとりしてしまいます。
『シャングリ・ラ ホテル東京』のメインダイニングは、28階のイタリア料理レストラン『ピャチェーレ』。今回は部屋がデラックスだったので、夕食はルームサービスを注文しましたが、種類はそんなに多くないですが、リーズナブルでした。
オールディメニューとしてはインターナショナルメニューの食べ応えのある100%ビーフハンバーガーやローストビーフのラヴィオリのほか、アジアのホテルならではのアジアンスペシャリティメニューがあります。マレーシアンシェフが作る本場のナシゴレン、チキンサテー、炒め麺などは絶品です。
28階にある「ザ・ロビーラウンジ」は3面に窓があり開放的な雰囲気のラウンジです。シャングリ・ラらしいチャイナドレスのレセプショニストがゲストをお迎えし、夜には照明を落としムードのあるラウンジになります。今回はラウンジで遅くまで過ごしましたが、なかなか快適でした。
その他施設としては、29階にオープンした『CHI「氣」スパ』は、中国とヒマラヤの伝統的なヒーリングセラピーを基に開発された30種類ものトリートメントを受けられるスパ。海外にすでにある『CHI「氣」スパ』との共通セラピーだけでなく、東京限定のオリジナルトリートメントも受けることができます。
また同じフロアーにプールとフィットネスルームがあり、その奥にこじんまりしたジャグジーがあります。宿泊客は無料で利用でき、特に夜のプールはなかなか雰囲気があって、22時まで泳ぐことができますので、夕食後軽く泳いでその後ラウンジで一杯やるのがこのホテルの利用方法でしょう!
今回宿泊してみて、このホテル前評判はいまひとつでしたが、意外にオンナゴコロを躍らせるしかけが色々と潜んでいることに気が付きました。
客室以外のところにも宿る『豪華さ』『気品』『ホスピタリティ』を、感じさせてくれる点ではかなりのレベルだと思いました。ただ客の数が全体的に少なく閑散とした雰囲気がマイナスで、ホテル特有の華やかさに欠けるホテルであると思いました。